ヒゲおじさんの独り言
現在公開中のコラム一覧

ウェブ限定の書き下ろし全27コラムを現在掲載中!!

以前、ある人から相談を受けたことがあります。まあ相談というよりも質問と言った方がいいかもしれません。「大江さん、年金っていうのは老後に受け取るために大切なものですよね。だったらあまりリスクの高いもので運用しない方がいいんじゃないかと思うんですよ。でも将来ひょっとしてインフレになるかもしれないというリスクを考えた場合は、やはりある程度の期待リターンのもので運用しないといけないし。一体どちらが正しいのでしょうか?」…続きはこちらから読む

老後が不安だという人は多い。というよりも老後は全く不安じゃないという人は恐らくほとんどいないでしょう。その不安の要素は健康であったりお金であったりと様々ですが、何かしら老後に不安はつきものです。健康についてはまた別の機会に論じるとして、お金に関する不安について少し考えてみましょう。…続きはこちらから読む

公的年金を考える場合にどうしても損得で考える人たちが多いようです。払い得か払い損か?ということばかりを考えている人たちです。○歳まで生きれば得だけど、○歳までに死んだら損だとか、そういう話ですね。不思議なことにこういう人たちに限って、今度は生命保険は損得で考えるべきじゃないというのです。生命保険というのは安心感を買うのだ・・・と。…続きはこちらから読む

前回、資産運用において想定外の出来事はしばしば起きるということをお話しました。そして特にマーケットの価格変動というのは自然災害にも似ており、いつやってくるのかを正確に予測することは誰もできないということでした。では、これを防ぐ手立てはあるのか?というのが今回のお話です。…続きはこちらから読む

2011年に起きた東日本大震災において、当時、しばしば“想定外”という言葉が使われました。過去にほぼ類を見ないような大規模な津波や、原発が直面した全ての電源が使えなくなるというような事態等、通常では起こりえないようなことがいくつも起こったことは事実でしょう。
こうした事態で私が想起するのは、資産運用の世界においてもこういったいわゆる“想定外”のことが起こりうるのか?起こった場合はどうすればいいのか?ということです。…続きはこちらから読む

長い間、DCの運営管理機関の仕事をやっていましたので、加入者とのコミュニケーションにはずいぶん色んな工夫をしました。ちなみに、今「コミュニケーション」という言葉を使いましたが、実を言うと、アメリカではDCの加入者にはいわゆる「投資教育」はほとんど行われていません。意外と思われるかもしれませんが、事実です。…続きはこちらから読む

前回、分散投資の意味についてお話をさせていただきました。その中で私が考える最も重要な分散投資は資産の分散であると申し上げました。もちろんこれとても絶対ということではありません。どう分散するのか?はその人の運用戦略の問題であり、必ずしも伝統的な4つの資産に分散することが正しいということを言っているのではありません。…続きはこちらから読む

以前、このコラムで“長期投資に対する誤解”というお話をした時に、分散投資と併せて考えることが大切だと言いました。同時に、でもウォーレン・バフェットは分散投資ではなく集中投資しているということもお話しました。そこで今日は分散投資とは何かについてお話したいと思います。…続きはこちらから読む

株価チャートや、一目均衡表、サイコロジカルラインによる分析などを総称してテクニカル分析と言います。
世の中には株式投資に関してそれぞれの流派があります。 
「インデックス派」、「バリュー投資派」、そしてこの「テクニカル分析派」などです。困ったことにどの流派にも他の流派をこき下ろす一部の原理主義者の人達がいます(笑) …続きはこちらから読む

投資の話をすると良く言われることに「長期投資はリスクを軽減する」という話があります。確定拠出年金の投資教育でも講師がいつもこの説明をします。これは全く間違っているというわけではありませんが、正しいというわけでもありません。恐いのは、ただじっと長期に持ってさえいれば儲かると誤解をすることです。今日はこの長期投資について少し考えてみましょう。…続きはこちらから読む

ミスター・マーケットとは一体何者なのでしょう?有名な投資家ウォーレン・バフェットの先生と言われ、長年に亘ってバリュー投資の父と言われ続けてきたベンジャミン・グレアムという人がいます。彼には資産運用に関するいくつかの名著があり、多くの投資家は彼の考え方に大きな影響を受けてきた(私もその一人です)のですが、その彼の最も有名な著書に「賢明なる投資家」(原題:The Intelligent Investor)という本があります。その本の中で、彼は“ミスター・マーケット”なる人物をこのように紹介しています。 …続きはこちらから読む

資産運用をおこなう場合、バカにならないのが手数料です。いやバカにならないというよりも長期に資産運用をおこなう場合は、手数料すなわち運用コストの差が決定的に大きな運用成果の差になってあらわれるといってもいいでしょう。ただし、株式の売買手数料などは自由化されて以降ずいぶん安くなりました。投資相談する必要がなく、売買するだけならネット証券を使えば相当安くなります。デイトレーダーと言われる人たちが短期売買で利益を挙げられるのもこの手数料の大幅な低下がもたらしたといってもいいでしょう。…続きはこちらから読む

前にもお話したことがありますが、資産運用の世界においてリスクという言葉は単に“危険”ということではなく、「運用の結果、得られるであろう収益の幅がブレること」を意味しています。今回はこうした予想収益のブレということではなく、文字通りリスク=危険という観点から、人生における様々なリスクをカバーするための金融商品としての保険の活用ということについて考えてみたいと思います。最近、保険の専門家の方と一緒にセミナーをやる機会もありましたので、私なりの考えをお話させてください。 …続きはこちらから読む

仕事は8割を目標とすべきである。これはわたしがサラリーマン時代に仕事をする上でずっと長い間、モットーにしてきたことの一つです。なぜなのでしょうか?理由は3つあります。…続きはこちらから読む

確定拠出年金のことを「日本版401k」という人がいます。いや、マスコミの多くも未だに「日本版401k」と称しています。私はこの言葉が嫌いです。というか、この言葉がもたらした弊害はとても大きいと思っています。どういうことかお話していきましょう。 …続きはこちらから読む

一般的に投資の教科書には、長期投資を行うことでリスクが平準化されるため、若い人は、できるだけ積極的にリスクを取っても、高いリターンを求めるべきだと書かれていることが多いものです。金融機関の講演会などでもそのように言われることが多いようです。
果たしてこれは正しいのでしょうか?…続きはこちらから読む

一昨日、公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が昨年4月から今年の3月までの公的年金の運用報告を発表しました。それによりますと、この1年間の運用利回りは10.23%、結果として挙げた収益の総額は11兆2,222億円でした。この結果を見て、マスコミやFacebook等では「うまくいってるじゃないか」とか逆に「あんなに相場が良かったのにこの程度なのか?」という意見や様々な声が出てきています。ちょっと事実を確認してみましょう …続きはこちらから読む

百歳以上の長寿者のことを百寿者というそうです。百寿者の数は年々増加しています。この図を見るとこの半世紀の間に百寿者の数は300倍以上に増加しています。まさに高齢化社会を象徴していると言っても過言ではありません。なかでも女性の百寿者の割合は群を抜いています。…続きはこちらから読む

退職金とか企業年金というのは、給与の後払い的な性格を持っていますので、従業員が退職した後に、これらのお金を支払わなければならないというのは企業が負うべき責任の一つです。だからそれらは「退職給付債務」、すなわち企業が負っている“債務”と呼ばれるのです。 …続きはこちらから読む

最近、再び多くの企業で確定拠出年金が導入され始めています。今年の3月末時点で、実施事業所数は1万7,000社を超えており、先日は国内でも最大規模の企業であるNTTも導入することが報道されたばかりです。一般的にサラリーマンが加入するのは企業型確定拠出年金ですが、言うまでもなくこの制度は、加入者である社員自身が自分で年金を運用する仕組みです。運用の方法は人それぞれによって変わりますから、将来受取る年金額も運用の結果次第ということになり、人によって変わってきます。そこで、こういうことを言う人もいます。…続きはこちらから読む

お金を運用していく上で、避けては通れないのが、「リスクとリターン」についての正しい知識であると言えるでしょう。ところが、意外とこれについては、正しく理解されていない場合が多いようです。色んなところでお金の運用に関するセミナーが行われているのですが、その講師ですらあまり正確なことを言ってない場合があるのにも驚きます。 …続きはこちらから読む

一説によると、社長、会長といった経営者は社員よりも平均寿命が長いというデータがあります。それもサラリーマン社長ではなくてオーナー社長のほうがずっと長生きするというのです。これって何となく不思議だと思いませんか?普通はどう考えても責任の重い社長の方がストレスは大きいはずです。それもサラリーマン社長よりはオーナー社長の方がずっと責任感も重く、多くのプレッシャーを負っているはずです。にも関わらずなぜ社長の方が社員よりも長生きするのか?…続きはこちらから読む

ライフプラニング、或いはライフプランという言葉ほど、様々な使われ方をしているものはないのではないかと思います。また、多くの企業でも社内で「ライフプランセミナー」というのが行われているようですが、その内容はかなり異なっているようです。 …続きはこちらから読む

会社の中で、よく言われるのが“重要な仕事は忙しい人に頼め”ということです。忙しい人というのは、仕事の処理能力が高いから、色んな人から仕事を頼まれ、結果として忙しくなるわけで、ヒマな人に頼むと結局、能力が低いためにいつまでたっても仕事が出来上がらない、ということです。恐らくみなさんも経験のあることではないかと思います。…続きはこちらから読む

マスコミに登場する年金に関する記事を見てみると、やたら不安を煽るようなものが目につきます。ところが、これらの記事を読んでみても結局、何が不安なのか、何が問題なのかが、あまり明確に解説されているものがありません。年金というのは、とにかく難しいというイメージがあるのですが、私は年金を一番わかりにくくしているのは「年金」という言葉なのではないかと思っています。 …続きはこちらから読む

書店に行くと、財産作りのためのハウツー本の類が随分たくさん売られているのが目につきます。特に最近はアベノミクス効果もあって、市場が好調なだけに、「株で1億円作る方法」だの、「ゼロから10億円を作るには」といった、あたかも“こうすればお金持ちになれます!”といった派手なトーンが、かなり増えてきているように思えます。こうした本に書いてあることを読んでみると、大きく分けて二つの流れがあることに気がつきます。…続きはこちらから読む

資産運用とか資産形成という言葉が、ごく日常的に使われるようになってきました。昨今、確定拠出年金の導入などによって、資産運用ということが、比較的身近になってきたことの影響もあるのでしょう。ただ、私も含めて、多くのサラリーマンにとっては、やはりこれらの言葉はどことなく自分とは縁がないのではないかと考えてしまいます。資産運用=資産家の行うこと、我々はサラリーマン=資産家ではない、という極めてシンプルな連想が働くためです。ところが、実はサラリーマンだからこそお金持ちになれる、というのが本当なのです。 …続きはこちらから読む