ヒゲおじさんの独り言

(1) -逆転の発想・・・ サラリーマンだからこそ、お金持ちになれる。-

資産運用とか資産形成という言葉が、ごく日常的に使われるようになってきました。昨今、確定拠出年金の導入などによって、資産運用ということが、比較的身近になってきたことの影響もあるのでしょう。

ただ、私も含めて、多くのサラリーマンにとっては、やはりこれらの言葉はどことなく自分とは縁がないのではないかと考えてしまいます。資産運用=資産家の行うこと、我々はサラリーマン=資産家ではない、という極めてシンプルな連想が働くためです。ところが、実はサラリーマンだからこそお金持ちになれる、というのが本当なのです。

こう言うと、「所詮、サラリーマンなんて決まった給料しか貰えないのだからお金持ちになれるわけがない」と思われる方が多いと思います。でもよく考えてみて下さい。資産作りのコツって一体何でしょう?「入りを計って出るを制す」がやりくりの基本である、とは良く言われることです。これをきちんと実践するためには、まず何よりも「入」と「出」がどれぐらいあるか?ということが正確に把握できなければなりません。

医師、オーナー、タレントも不安定な収入と支出に悩まされている

資産管理

世の中で、俗に“お金持ち”とか“資産家”といわれている人達といえば、医師、オーナー、タレント、とまあ、こんなイメージなのでしょうね。彼らの「入」と「出」はどうでしょう?彼らに共通して言えることは、収入が不安定であることです。オーナーなら事業が当たれば、タレントなら有名になれば、大きな収入の道が待っていますが、下手をすれば一銭も入ってこないことだってありえます。つまり「入」は読めません。一方、「出」は、特別に贅沢な生活をしていなければ、ある程度読めるはずですが、仮に生活自体は地味でも、商売や事業をしていると設備投資や商品の仕入などの機会があれば、資金を出さざるを得ません。つまり好むと好まざるとにかかわらず、不安定な収入と意図せざる支出に悩まされ続けることになります。

サラリーマンは「入」と「出」を先読みできる

ところが、サラリーマンの場合はこれらの人達に比べれば、ずっと安定していますし、支出にしても大きな病気にでもならない限り、あまり意図せざる出費というのはありません。すなわち「入」と「出」がきちんと読めるのがサラリーマンなのです。やり方さえ間違わなければ、サラリーマンの方がずっと計画的に資産形成ができるというわけです。
もちろん、最近のサラリーマンは昔ほど安定していないという意見もあります。勤めている会社がいつ破綻するかもしれない、或いはいつリストラで退職を余儀なくされるかもしれないという不安は昔に比べると増えていることは確かでしょう。とは言え、自営業や自由業の人に比べればはるかに安定していることは間違いありません。

サラリーマンのアドバンテージを活かした資産形成でお金持ちに

それにもう一つ、サラリーマンには会社の制度を利用して資産形成ができるという大きなアドバンテージがあります。多くの企業では、社員の資産形成に対して様々な補助が与えられています。例えば、従業員持株会などでは、多くの会社で社員が積立てる金額に対して5~10%の補助金が付与されますし、財形貯蓄などでも利子補給している企業が多く、これらの恩恵は、今のような超低金利の時代には極めて有利であることは言うまでもないでしょう。

まずは自分の収支を考え、無理のない範囲内で積立額を決める。そして会社の制度を利用して、給与天引でプランを決めたら、あとは放っておく。たったこれだけのことで会社から貰う退職金とは別に退職時にかなりの資産ができたという人もサラリーマンの方々の中には大勢いるのです。

あなたもサラリーマンだからと言ってあきらめずに逆転の発想で、すぐに始めてみてはいかがですか。